Panasonic LUMIX G1

LUMIX G VARIO 14-45mm F3.5-5.6 ASPH. MEGA O.I.S.

和歌山紀行 / on a visit to Wakayama

和歌山県御坊市の写真

14mm ISO400 分割測光 プログラムAE f7.1 1/500 +0.66EV

LUMIX G1作例写真

14mm ISO400 分割測光 プログラムAE f6.3 1/640 +0.66EV

LUMIX G VARIO 14-45mm F3.5-5.6 ASPH. MEGA O.I.S.作例写真

14mm ISO400 分割測光 プログラムAE f14 1/100 ±0EV

G バリオ 14-45mm F3.5-5.6 で撮影した写真

14mm ISO400 分割測光 プログラムAE f18 1/160 ±0EV

LUMIX G VARIO 14-45mm サンプル画像

14mm ISO400 分割測光 プログラムAE f14 1/125 ±0EV

ルミックスG1サンプル画像

14mm ISO400 分割測光 プログラムAE f10 1/640 ±0EV

G VARIO 14-45mm F3.5-5.6 作例写真

17mm ISO400 分割測光 絞り優先AE f3.8 1/13 -0.66EV


マイクロフォーサーズ初号機の実力をふり返る

パナソニック LUMIX G1の発売は、2008年10月31日である。私は2009年から2011年にかけて2年間、G1を使用したが、そのときは「十分な画質」だと思って使っていた。

このページの写真は、すべてISO感度400で撮影している。ISO100で撮れた場面もあるけれど、写真撮影がメインではない取材だったので、カメラ操作に気を使いたくなかった。シャッター速度が確保できるISO400のままにした。

現時点で見ても解像感は優れていて、画面の端までシャープな描写である。キット用ズームレンズ「LUMIX G VARIO 14-45mm F3.5-5.6 ASPH. MEGA O.I.S.」の優秀さによるものだろう。G1の機能であるレンズ収差補正も作動しているので、歪曲収差や色収差も感じさせない。標準的な露光部分の質感描写は良い。

しかし、2008年当時のセンサーの実力だろう。ダイナミックレンジが狭く暗部がつぶれがちだった。そのためこのページに掲載した写真では、暗部を明るく描写することを重視して露出をややプラス気味にし、明部(空や雲)の白飛びはわりきっている。

このページの写真だけを見ているとはっきりとは気づかないかもしれないが、のちに出たLUMIX G3(2011年7月8日発売)の画質と比べるとざらっとした描写が目につく。画像にのびやかさ、しっとり感が不足しているのが残念なところ。ISO100ではだいぶ改善するが傾向は残る。
LUMIX G3はダイナミックレンジも広く緻密でしっとりした描写で、3年間のセンサー性能の向上がはっきりとわかった。(G1は1210万画素、G3は1600万画素)

もっとも、G1を使っていた当時は「デジカメの画質は、そういうもの」という意識だったため、G1の画質に満足していた。

後世代のセンサーの画質に比べれば劣るものの、基本的にはしっかりした画質であり、よく練られた操作性と小さすぎないコンパクトなボディは使いやすかった。
コニカミノルタのカメラ撤退に伴い、技術者がパナソニックとソニーに流れたと言われるが、操作性の良さはミノルタの系譜を感じさせる。

(撮影2009/12・公開2014/03・最終更新2015/01/03)